ゆる散歩01【すみだリバーウォークと周辺散策】

おはようございます。サトウです。

先日、東京都は墨田区・台東区・荒川区周辺を合計10kmほど散歩してきました。

神社にまつわる雑談なども交えつつご紹介したいと思います。





この日は春分の日でした。

まだ寒さは残るものの少し暖かくなってきて、すみだリバーウォーク(橋)を渡ったら気持ちよさそうだったのと、行きたい和菓子屋さんがあったので散歩しました。

以下の図のように、東京スカイツリーを出発し、すみだリバーウォークを渡って浅草方面に行き、北に向かって荒川区に入り、白髭橋を渡って神社を参拝し、最後に白樺という和菓子屋さんに入るというコースです。

全10kmほどです。

今回の朝んぽマップ。東京スカイツリーを出発し、浅草寺、神社などを巡り、和菓子屋さんを目指します。


動画や写真を交えてご紹介していきますね。

友達と散策している気分で、見ていただけたらと思います。

スカイツリー~すみだリバーウォーク

まず押上駅へ。



ここから東京スカイツリーを横目に十間川じゅっけんがわ沿いを歩きます。




しばらく歩くと、途中ですみだリバーウォークの案内表示が。

このまままっすぐ歩くと、東京ミズマチ。

おしゃれな飲食店などが並びます。


そのまままっすぐ歩くと隅田公園に着きます。




隅田公園から、すみだリバーウォークの入り口が見えました!

隅田公園から見たすみだリバーウォークの入り口。東武スカイツリーラインの電車が走る。

すみだリバーウォークは東武スカイツリーライン・伊勢崎線が走っています。


ではすみだリバーウォークに入ってみましょう。すぐに水門が見えます。

源森川水門(げんもりかわすいもん)

すみだリバーウォークは朝に通りましたが、夜通っても夜景がきれいだそうです。

たまに頭上を電車が通過します。

全然電車が通っていないときの写真

渡り切って振り返ると、スカイツリーが拝めます。

春分の日の太陽が眩しい。


橋はいいですね!

普段橋を渡る生活をしていないので、というか散歩以外では家に引きこもっていることが多いので

晴れの日に橋を渡るのはこんなに気持ちがいいものかと。

しかも振り返ればスカイツリーが見えます。

なんだか、橋にハマりそうです。

ここまでのまとめ動画です。





浅草寺へ

さて、そこから雷門・浅草寺・浅草神社へと向かいます。

朝ちょっと出遅れたため8時半頃に雷門に到着したのですが、すでに多くの人が。

正面の写真を撮っている人が多かったため、横に回ってこっそり写真を撮りました。

正面から取ればよかったかな




仲見世商店街を抜けると宝蔵門ほうぞうもんが見えてきます。

宝蔵門。小舟町と書かれた提灯の下には・・・?



先ほどの雷門の大提灯と、宝蔵門の大提灯の下を覗くと龍がいるらしいです。

覗いてみましょう。

こちらは宝蔵門の大提灯の龍。



そして宝蔵門をくぐって、浅草寺へ到着です。

海外の方々が多く、日本なのに外国のよう。

9時近くなるとすでに観光客が多く、落ち着いて参拝はできませんね汗

もっと朝早く来る予定だったのですが、寝坊してちょっと後悔。


浅草寺の中は写真NGだったので撮影できませんでしたが、是非真上を見上げてみてください。

天人之図てんにんのず」「之図りゅうのず」が見られます。


浅草寺にお参りした後は、行きたかった場所があります。

金龍権現と九頭竜くずりゅう権現です。

やはり2024年は辰年ということで、龍神様にはご挨拶をと思いました。

浅草寺に向かって左手側にあります。




お寺なのに神社

改めて、日本はおもしろい国だな~と最近よく思います。

その一つが、お寺の中に神社が存在するということです。

浅草寺境内にも、早速神社を発見しました。

三峰みつみね神社です。

浅草寺敷地内の三峰神社。

この三峰神社のおおもとの神社は、埼玉県秩父市の山の上にある「三峯神社」です。

そこから神さまの御魂を分けてもらって、ここに三峰神社を建てたのです。


埼玉の三峯神社にも行ったことがあるのですが、標高1102mの山の中にあります。

途中細い道もあり、なかなか行きづらい場所だと思うのですが、近年はパワースポットとして大人気です。

埼玉県秩父市の三峯神社。有名な「三ツ鳥居」。

週末のお昼ごろ到着したのですが、すでにすごい人で、拝殿にも行列ができていました。

今度は朝早くに行こう、と誓った私です。


しかしこの浅草寺に来れば、苦労することなく(?)三峯神社(こちらは三神社という表記ですが)に参拝できるということですね。




それで、お寺の中に神社があるというのは、日本人からすると当たり前というか

特に気にせずスルーするところかもしれませんが(若しくは気がつかない?)、

別々の宗教のものが同じ敷地内にあるというのは、海外では異質なことだと思うのです。


例えばキリスト教などの一神教の国では、絶対的に正しい唯一の神様が存在するので、それ以外の宗教が入ってくれば排除する方向になるのだと思います。



ですが、もともと日本には日本独自の信仰として神道があったのです。

神道は多神教なので、もともと神さまがたくさんいます。

そして、絶対的に正しいという神さまもいないのです。


多神教は例えばギリシャ神話など、他の国にもありますが、

ゼウスといった絶対的な神さまがいます。


一方で神道は、リーダー的存在の天照大御神はいらっしゃいますが

絶対的な支配者ではなく、間違いを起こさない絶対的な存在でもないのです。

天照大御神だって、困ったら岩戸に引きこもってしまったり、

問題が起きた時には他の神さまに意見を聞いたり、話し合いをします。

このように神道では、絶対的な神が存在せず、寛容な信仰なのです。


この神話が日本という国の在り方にも大いに影響しています。

仏教は6世紀中頃に日本に伝わります。

政治的に仏教を受け入れるか、排除するか、という政治的な揉め事などがあったものの、結果的に仏教を受け入れます。

そしてそのうちに、神と仏は同体と考えるようになります(神仏習合しんぶつしゅうごう)。


このように、神道というベースがあったからこそ日本は他の宗教を受け入れつつ独自に発展させる珍しい国になったのでしょう。



私は元々日本神話のことを全然知らなかったので、神話が自分の生活・日本人の生活に関係しているなんて思ってもみませんでした。

しかし今考えると、日本の神さま感が思いっきり日本人、日本の在り方に反映されているのだなと感じます。

よく日本人は海外の文化を取り入れて、独自に発展させるとか言われますよね。

カレーなども、もともとインド発祥のものがイギリスを経て日本に伝わり、日本独自のオリジナルな形になったと言われます。

新年は神社に行き、結婚式は教会で挙げ、お葬式は仏教で・・・という、海外の人にとっては信じられないようなことも、日本人はやってしまうわけです。

これは日本人が不真面目というわけではなく、神道の「寛容さ」と「和の心」を持つことの表れかなと思います。

こういう国である日本、いいですね。



さて、次は浅草神社に向かいます。

といっても、こちらも浅草寺のすぐお隣にあるんですよね。

普通に隣り合うお寺と神社。

何の違和感もなく、お寺と神社が共存しています。

もともと浅草寺と浅草神社も習合してはっきりした区別がなかったそうです。

しかし、明治時代に「神道と仏教を分けなさい」という指令が出たため(神仏分離)、区別をする形になったそうです。


ご祭神は、三柱。

土師真中知命(はじまのまなかちのみこと)
檜前浜成命(ひのくまのはまなりのみこと)
檜前武成命(ひのくまのたけなりのみこと)


聞きなれないご祭神だったのですが、もともと人であり、浅草に由来のある神さまでした。

推古天皇三十六年(西暦628年)の3月18日の朝、檜前浜成(ひのくまのはまなり)武成(たけなり)兄弟は漁をしていましたが、その日は全く釣れず、なぜか人形が網に引っかかったそうです。

その人形を海に投げ入れても、何度も何度も引っかかるので、持って帰って切り株に安置しました。

それを土師真中知(はじまのまなかち)という人に話したところ、尊い観音像であることがわかったのです。

そしてその観音像に祈念したところ、魚がよく獲れるようになり、町が発展したといいます。

そのため、のちに浅草発展の功労神としてこの三名を神さまとしてお祀りしたそうです。



浅草神社の狛犬と拝殿



まとめ動画です。


神社巡り

さて、ここから連続して神社参拝です。

今戸神社⇨石浜神社⇨白髭神社⇨高木神社⇨飛木稲荷神社と巡ります。


今戸神社

浅草神社から1kmほど北上し、今戸神社に行きます。


鳥居前に到着です。

新選組の沖田総司終焉の地、と書かれています。

鳥居の脇に沖田総司終焉の地、と書かれた看板が。



拝殿前に行くと招き猫がお出迎えしてくれるこの神社は、縁結びで有名のようです。

今戸神社の拝殿前。神社にしては珍しく、招き猫がお出迎え。

お祀りされている神さま(ご祭神)は

・應神天皇(おうじんてんのう)
・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
・福禄寿(ふくろくじゅ)

です。

應神天皇」(応神天皇、とも書く。誉田別命ほんだわけのみことともいわれる)は、全国の八幡宮・八幡神社(八幡さま)でお祀りされている神さまです。

日本には8万社以上の神社があるといわれていますが、そのうち4万社は八幡さまだそうです。



伊弉諾尊」、「伊弉冉尊」は国生み・神生みをした神さまですね。
(参考:神話を知ると参拝は100倍楽しい~古事記 上巻その1~

福禄寿は七福神のうちの一柱。

福禄寿は中国由来の神様なので、日本神話には登場しません。

七福神には日本由来の神さまは一柱だけ(恵比寿さま)、といわれるように

ここにも海外の神様を受け入れる日本の寛容さが表れていますね。



境内にはとにかく招き猫がたくさん。

薄暗くてちょっとコワい写真になってしまいました
境内の草花の中にも招き猫




草花がきれいでした。

3月20日の桜。



次は石浜(いしはま)神社に参ります。


石浜神社

今戸神社から北へ1.5km。荒川区に入ってすぐのところに石浜神社はあります。

ご祭神は

・天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・豊受大御神(とようけのおおみかみ)

それぞれ伊勢の神宮の内宮と外宮の神さまですね。

浅草名所七福神として、寿老人じゅろうじんもお祀りされています。




創建は聖武しょうむ天皇 神亀じんき元年(西暦724年)とのことで、その歴史は1300年ほど!


また余談になりますが、

これだけ長く、誰かが受け継いで神社を守りつづけていることに感動してしまいます。

日本の歴史にも同じことがいえると思います。

日本は初代神武じんむ天皇が即位された年を元年とすると2024年現在、2684年の歴史があります。
皇紀こうき2684年という)

世界で最も長く続いている国なのです。


中国4000年の歴史と言っていますが、あれは間違いなんですよね。

そもそも中国(中華人民共和国)ができたのは、1949年ですし(最近)。

中国の土地は様々な国ができては滅び、、、を繰り返しており、同じ国が4000年続いたわけではないのです。



ちなみに歴史の長さは日本が一位、二位はデンマーク、三位はイギリスのようです。

日本の建国は紀元前660年、デンマークは10世紀頃、イギリスは11世紀頃、とのことですから、日本の歴史がいかに長いかということがわかります。

歴史的に海外から攻められることもあったのに、滅びずに続いてこれたというのは、奇跡のようなものですよね。

そこには、日本が天皇を中心とする国であったこと、また日本を守ろうと戦った国民がいたからです。

年齢を重ねてきたこともあり、先人たちの積み重ねてきたものに感謝がこみ上げてくるようになりました。

私も頑張らなきゃ、なんて思ったりしてしまいます。



富士遥拝所

石浜神社でもうひとつ面白いものをご紹介させてください。

富士遙拝ようはいです。

石?岩?が山の形に積み上げられています。

知らないと「なんだこれ?」で終わってしまうのですが、実は富士山の遥拝所なんです。

遥拝というのは、遠くから拝む、という意味で、ここでお参りすれば富士山にお参りしたことになるんです。


富士山を信仰する「冨士講(ふじこう)」が江戸時代に流行ったそうです。

「講」という組織を作って、その代表者が富士山の浅間神社へ参拝し、修行も行っていたのだそうです。

でも富士山に参拝に行けない人もいるから、こういった富士塚を作って遥拝したのです。


ということで、関東は非常に富士塚が多い!至るところにあるんですよ。

最近、富士塚にハマっているところです。

この近くでは、千住神社にも同じような富士塚がありました。

千住神社の富士塚、千住富士。毎年7月1日だけ登れるらしいのです!



もし、東京や埼玉の辺りにお住まいの方は、富士塚を探してみるのも楽しいかも?しれません。



白髭橋

白髭橋(しらひげばし)は石浜神社のすぐ近くにあります。

白髭橋から見た景色。東京スカイツリーがきれいです。

こちらの橋、スカイツリーも拝めてとても気持ちよかったです。

先ほどすみだリバーウォークの時も書きましたが、橋っていいですね。


白髭神社(しらひげじんじゃ)

白髭(しらひげ)神社は白髭橋から徒歩10分くらいです。

白髭神社鳥居。

ご祭神は、猿田彦大神(さるたひこおおかみ)。

古事記中巻その3の時に出てきた、天上の神さまが地上を治めようとして天降ってくる際に先導した神さまであることから

道ひらきの神、といわれています。

隅田川七福神として、寿老人もお祀りしています。 


白髭神社のおおもとの神社は、滋賀県高島市、琵琶湖沿いにある白髭神社です。

今回訪れた墨田区の白髭神社は、この滋賀県の白髭神社から勧請されています。
勧請:神さまの御魂を分けてもらうこと



拝殿




神社のすぐそばに、葛飾北斎の絵を紹介する看板がありました。

この『白髭の翟松きじまつ 今戸の夕烟ゆうけむり』の右奥に描かれている森は、名勝地として知られていた白髭明神社(現在の白鬚神社)の森なのだそうです。

そして右側の白鷺が絵のアクセントとなっているそうです。(そうなんだ・・・)


絵心がない私ですが、まさに今自分が訪れた場所が描かれているんだなぁ・・・とわかると興味を持てるようになりますね。

江戸時代に行って、名勝地であったという当時の風景を見てみたくなりますね。



高木神社(たかぎじんじゃ)

白髭神社から1.3kmほど南へ行くと、高木神社があります。



創建は、応仁おうにん2年(1468年)。

昔は「第六天社(だいろくてんしゃ)」と呼ばれていたらしいのですが、先ほども出てきました「神仏分離」により『高木神社』というなまえとなったそうです。

ご祭神は高皇産靈神(たかみむすびのかみ)、別名「高木の神」。

日本神話において、天之御中主神あめのみなかぬしのかみに続いて2番目に生まれた神さまです。
古事記上巻その1でご紹介した高御産巣日神たかみむすびのかみのこと)


たかみむすび・・・にちなんでか、おむすびの置物がたくさんあり、癒されました。




飛木稲荷神社(とびきいなりじんじゃ)

こちらは当初お参り予定に入れていなかったのですが、高木神社参拝後にたまたま見つけました。

高木神社から数十メートルほどです。

ご祭神は、宇迦神霊命(うかのみたまのみこと)。

境内には大きなイチョウの木があります。

戦争で燃えてしまったのですが、今でも生き続けて元気な姿を見せてくれています。



奥社もありました。稲荷神社の奥社というのは初めて聞いたのですが、他にもあるのでしょうか・・

奥社の鳥居
奥社

奥社にはキツネさんの像がたくさんあったのですが、個性的なポーズをしていたりして

なごみました。

躍動感あるキツネさん。

ちなみにですが、稲荷神社はキツネの神さまが祀られていると思われるかもしれませんが

キツネは神さまの使い(神使しんし)なのです。

稲荷神社に祀られている神さまは、先ほども出てきた宇迦神霊命うかのみたまのみこと(倉稲魂命、などとも書きます)です。

稲荷神社といえば、宇迦神霊命がお祀りされていることが多いです。


白樺(しらかば)

さあ、やっと最後の目的地です。

錦糸町駅近くの「白樺」という和菓子屋さんへ向かいます。

だいぶ歩いて疲れてきたところで、最後2.6km歩きます。

白樺さんは、錦糸町駅直結のテルミナというビルにも入っていますが、今回は本店に行きます。

購入したのは桜餅・ぼたもち・錦どら(どら焼き)、そして「たらふくもなか」です。

桜もち
ぼたもち



錦どらは白と黒があります。

白は王道のどら焼き、黒は黒糖を使用した生地を用いています。




そしてこちらが一番の目的、「たらふくもなか」。

メディアでも取り上げられているらしく、人気商品だとか。

ぽっちゃり招き猫の最中。

「白いダイヤ」と呼ばれる白小豆を使用した粒あんで、

見た目も美しく、粒感があって本当においしかったです。

日持ちも一週間なので、東京土産にいいですね。

一緒についてきたカード




あとがき

今回は、全10kmほどの行程を歩きました。

何か新しい発見があったり、散歩に出かけたくなるような情報をお届けできていましたら幸いです。


ではまた次回、一緒に散歩を楽しみましょう!

ありがとうございました。

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