こんにちは、サトウです。
京都の鞍馬を散歩し、貴船神社、鞍馬寺を参拝しました。京都駅から直線距離で15kmほどの場所にあります。京都駅からは公共交通期間で1時間ほどで行くことができます。
動画
今回の散歩動画はこちらです。
貴船口
叡山電鉄に乗り、貴船口駅で降りました。
ここから徒歩で貴船神社に行ったのですが、山の中とはいえ道は舗装された一本道で歩きやすく、迷う心配もないので、余裕のある方はぜひ歩いてみると気持ちがいいと思います。ただし歩道は狭いので、車には注意が必要です。
この日、京都は快晴。6月上旬といえど暑さを感じましたが、貴船口駅を出るとひんやりとした空気が気持ち良かったです。
季節や日によって差があると思いますが、貴船と下界とでは10度ほど気温が低くなるともいわれます。
川床料理が有名ですが、確かに暑い時期に涼むには絶好の場所だと思いました。
貴船神社
貴船神社といえば、こんな写真を見たことがあるかもしれません。
ここに来たかったのは、龍神様がお祀りされているからというのもありました。せっかくの辰年ですから。
神さまとしては「高龗神(たかおかみのかみ)」が祀られています。
「龗(おかみ)」という字は龍神を表します。
あまり目にすることがない感じですが、神社に興味を持つようになると度々目にするようになるので、覚えておいて損はないかと思います。
環境に配慮し、境内には瓦チップが敷かれているそうです。
ここ最近は豪雨などの被害で森がダメージを受けているとのこと。
都市部に住んでいるため意識して自然の中に入らないと、森などの自然を身近に感じる機会がない私ですが、こうして実際に森に入ってみると、森っていいなぁ自然っていいなぁと感じます。日頃当たり前のように思って感謝することも忘れてしまいますが、水道をひねって水が出てくるのも、自然が与えてくれているものなのですよね。
私たち一人ひとりのささやかな行動が地球全体に影響を及ぼすといわれます。自然に入ることは、少しでも環境のためにできることはないかと考えるきっかけとなりますね。
奥宮でも高龗神がお祀りされているそうなのですが、こちらは「闇龗神(くらおかみのかみ)」であるとも伝わり、貴船神社の社記には「呼び名は違えど同じ神」と記されているそうです。
一説では、高龗は「山上の龍神」、闇龗は「谷底暗闇の龍神」と言われるそうです。高いところと低いところの対の関係なのでしょうか。
奥宮には龍穴があるそうで、本殿はその上に建てられているそうです。誰も見ることが許されていないとのことですが、そういった古来からの言い伝えを忠実に守ってきた日本人はすごいなぁと思います。やはり見えない力というのが何かしら存在し、それに畏れを感じて敬う心が日本人にはちゃんとあるのかな、なんて想像してしまいました。
ちなみに、この龍穴は日本三大龍穴に挙げられるそうです。後の二つは奈良県の「室生龍穴」、岡山県の「備前龍穴」だそうです。
鞍馬山
鞍馬山は「牛若丸」こと源義経が預けられ、武芸の修業をしたといわれる場所です。
「とりかえばや」というマンガで鞍馬山が出てきたので、行ってみたかったのですよね。天狗がいるというなんだか不思議な魅力もありますし…
また、現在話題(?)の『源氏物語』若紫巻の「北山寺」は鞍馬寺を指すともいわれます。
そういえば、今回は貴船神社側から鞍馬山に入って鞍馬寺に行きました。しかしそうすると、鞍馬寺に正面から入らず裏口から入るような形になります。鞍馬寺と貴船神社の両方に行きたい場合は、鞍馬寺を先に参拝してから山を通って貴船神社に行く方が流れとしてはスムーズでおすすめです。
鞍馬山はいわゆる”登山”というほどではないにしろ、山道には変わりありませんので、軽装で行くのはやめておいた方がいいかと思います・・・貴船神社方面から鞍馬寺に行く道で、サンダルにスカートという方がいらっしゃったのですが、ちょっと厳しいと思います汗。多分途中で引き返されたのでは、、、と思います。ちょっとしたアドバイスでした。
ただ、鞍馬駅から鞍馬寺本堂までしか行かない、というような場合は軽装でも問題ないかと思います。ただ靴はスニーカーがいいと思います。
木の根道
途中、木の根道という場所があります。牛若丸が天狗に武術を教わったとされる場所です。
この辺り一帯は極相林と呼ばれ、人の手を加えず自然林が最も安定した形となるところを指すそうです。こうした森林ができるまでには少なくとも200~300年かかるそうで、それもまた誰かの努力によって成り立っていると思うのであらためて感謝の気持ちが芽生えますね😊
鞍馬寺
本尊は毘沙門天です。
坂上田村麻呂は皆さんご存じかと思いますが、彼は毘沙門天の化身といわれたそうで、鞍馬とも縁が深いそうです。坂上田村麻呂が刀剣を奉納したともいわれています。
おススメ図書
動画の中でもご紹介しましたが、今回鞍馬のことを調べていて発見した本がこちらです。
すべておまかせ ~京都・鞍馬寺94歳女性貫主が教える あるがままの生かされ方~
私たちは科学技術の発展により、つい「なんでも思い通りにできる」という気持ちになってしまうことがあると思います。
そのために思い通りに行かないと怒ったり、不安になったり、自分を否定することさえしてしまいます。
そんな心のゆとりがない状態になっている人も多いのかもしれません。
私はこれからの時代はもっと明るくなると思っています。人々が競争して勝ち負けで人生を決めるのではなく、互いに助け合って生きていくことが重要視される時代です。
そのためには、自分の心をいかに平安に保てるか、ということが必要になってくると考えています。
人と比べるのをやめ、自分に価値があるのだと認めて生きていく。うまくいかないことがあっても一喜一憂せず、「今はその時ではない」とおおらかに考えられるような・・・まさに自然に、あるがままに生きていく。
口で言うのは簡単ですが、そうやって競争から抜けていくほど幸せになれる人が増えていく時代になる気がします。
でもそんな世界になったら、きっと楽しいだろうな、と思います。
みんな、幸せになりたくて生きている。だから、そんな世界を作っていきたい。
何だか鞍馬のさんぽから大きな話になってしまいましたが、私も皆さんに少しでも楽しいと思ってもらえるような情報を届けていけたらと思っています😊
では、また次回のさんぽでお会いしましょう。ありがとうございました。
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