菊の節句の和菓子「着せ綿」

二度おいしい和菓子

こんにちは。さんぽ屋のサトウです。



9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。



“陰陽説”という考え方では、奇数は「陽数」といいます。

陽数の中で最も大きな数である「9」が重なる日なので「重陽の節句」と呼ばれます。


3月3日は「桃の節句」などと言われるように、節句には代表する植物があります。

重陽の節句は、「菊」。



節句には邪気払いの意味合いがあります。

重陽の節句では、菊の花を愛でたり、菊酒を飲むことで、菊のエネルギーをいただいたり、邪気払いを行います。



そんな重陽の節句にちなんだのが、「着せ綿きせわたというお菓子です。

重陽の節句の前日に菊の花の上に綿を被せて、翌朝に菊の香りと露が染み込んだ綿で身体を拭くことで、邪気払いや無病息災を願う「着せ綿」を表現したお菓子なのです。

上の写真は2024年の『御菓子司 塩野』さんの着せ綿です。

可愛らしいですよね~

食べておいしい。知っておいしい。二度おいしい、日本の和菓子です。




ところで、、、

新暦の9月9日はまだ菊の季節にはちょっと早いです。

旧暦の9月9日は、新暦の10月半ば頃にあたり、そちらの方が菊の季節がぴったりですね。

こういった昔からの行事は、旧暦で考えた方がしっくりくることがあります。

世田谷八幡宮の手水。菊の花が飾られていました。


重陽の節句は、なぜかとても知名度が低いですが😅🥲

大切にしたい、日本の文化ですね。

【参考図書】

陰陽五行でわかる日本のならわし|長田なお

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